今後、新卒採用が大きく変わる中で、インターンシップは中小企業にとっても重要な機会となります。大企業に比べて認知度や給与などの条件が低い中小企業でも、「優秀な人材」と接点を持つことができます。「優秀な人材」の定義は企業ごとに異なりますが、最近では大学が産業界のニーズに応じた学部を新設し、「偏差値」や「成績」よりも「職業人※」としての能力を重視する教育が進んでいます。インターンシップに来る学生は、通常業務のサポートだけでなく、新規事業の推進力としても活躍してくれます。

※職業人とは？
特定の職業や役割に従事している人々全般を指します。これは専門職に限らず、様々な分野で仕事をしている人々を含みます。例えば、農業従事者、製造業従事者、サービス業従事者なども含まれます。重要なのは、特定のスキルや知識を持ち、それを活かして社会に貢献している点です。

●新しい視点の導入
学生は最新の知識や技術を学んでいるため、企業に新しいアイデアや視点をもたらすことができます。

●将来の人材発掘
インターンシップを通じて優秀な学生を見つけ、将来的な採用候補として育成することができます。

●企業ブランドの向上
インターンシップを提供することで、学生や教育機関からの評価が高まり、企業のブランドイメージが向上します。

●プロジェクトのサポート
インターン生がプロジェクトや業務をサポートすることで、社員の負担を軽減し、効率を向上させることができます。

●社員の育成機会
社員がインターン生を指導することで、リーダーシップやマネジメントスキルを磨く機会となります。

インターンシップを導入するためのフローは以下の通りです

1. 目的の明確化

インターンシップを実施する目的を明確にします。例えば、優秀な学生の早期確保、企業の認知度向上、若手社員の育成などです。目的が明確になることで、プログラムの設計がスムーズになります。

2. 実施期間・形式の決定

インターンシップの実施期間や形式を決定します。短期（1日〜1週間）、中期（2週間〜1ヶ月）、長期（3ヶ月以上）など、企業のニーズに合わせて選びます。また、オンラインかオフラインかも重要なポイントです。

3. プログラム内容の設計

インターンシップの具体的なプログラム内容を設計します。業務体験、プロジェクト参加、セミナーやワークショップなど、学生が実際に業務を体験し、学びを得られる内容を考えます。

4. 募集と選考

インターンシップの募集を開始し、応募者の選考を行います。募集要項を明確にし、選考基準を設定することで、適切な学生を選ぶことができます。

5. 受け入れ準備

オリエンテーションの実施、担当者の配置、必要な設備や資料の準備など行います。

6. 実施とフォローアップ

インターンシップを実施し、定期的にフォローアップを行います。インターン生の進捗状況を確認し、フィードバックを提供することで、より良い学びの機会を提供します。

7. 評価と改善

インターンシップ終了後、プログラムの評価を行い、改善点を洗い出します。インターン生からのフィードバックも参考にし、次回のプログラムに反映させます。